これから建てる家に、何年住む予定ですか?

もしあなたが家づくりを計画している方なら、この問いについて少し考えてみて欲しいのです。

「そんな質問されても、先のことなんて正直分からないでしょ…」そう思われる方もいると思います。確かに未来がどうなるかなんて誰にもわかりません。病気や事故などで思い描いた通りに進まない可能性もあるでしょう。

ここでは住まう人の未来は一旦置いておき、「これから建てる家の未来」つまり「住宅の寿命」にフォーカスしてみます。

統計によると新築した家の建て替えは27年と言われ、滅失年数(空き家も含め住宅が解体されるまでの年数)は国土交通省のデータでは30年と記載されています。

なんて短いっ!と思いませんか?

住宅ローンの返済期間を35年で組む方が多い今の時代、返済が終わる前に家の寿命が尽きるというのは何とも悲しい話ではないでしょうか。「ローンが終わってからもずっと住み続けたい」と誰もがそう望んでいるにも関わらず、実際はそうじゃない家もあるのはなぜでしょう?

家づくりの条件とそのバランス

あなたにとって理想の注文住宅を建てるために不可欠な条件は何ですか?
予算、立地、工法、デザインなど、注文住宅の施主として決断しなければならないことがたくさんあります。

誰もがマイホームの寿命は長く、つまり長持ちする家を建てたいと思うでしょう。一方で「どうすればそんな家になるのか」を知っている人はそんなに多くありません。

インスタや雑誌で見るオシャレなデザインの家に魅せられて、予算内でそんな夢を叶えてくれる住宅会社を選ぶ。確かにそれもパートナー選びにおいて正解のひとつかもしれません。

ただ長持ちする家を建てるという点においては、目に見えるデザインよりも注目すべきポイントがあります。それは「家の構造部分にどんな材料を使うか」ということです。

目に見える仕上げ部分と見えない構造部分

木造住宅を柱や梁など建物を支える構造躯体(=構造部分)と間取りや内装など実際に見たり触れたりする仕上げ部分で分けるなら、完成後にリフォームしやすい仕上げ部分に対して、そう簡単には変えられないのが構造部分です。

人間なら身体が構造部分であり、洋服が仕上げ部分と仮定すればイメージしやすいかもしれません。

長生きしたいと望むなら健康に気をつけます。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など身体に良いとされる生活を心がけるでしょう。逆にそういうことを怠った生活が長く続くと病気になるリスクはどんどん高くなります。

洋服はその日の気分で替えることができ、トレンドのファッションで着飾る楽しみもあります。人によっては肌に合わない生地などもありますが、それが健康に重大な被害を与えるかと言われたら生活習慣に比べるとほとんど影響はありません。

要するに、家が健康であり続けるには目に見える仕上げ部分ではなく、構造部分にとって良い材料を見極めて選ぶことが重要なのです。付け加えるなら生活習慣は思い立ったその日から変えられますが、家の構造部分を変えるには莫大な費用とそれなりの時間がかかってしまいます。

家を建てる前に構造部分の重要性を知って家づくりを進めることが、将来かかる費用や時間を減らせる賢い方法だと言えるでしょう。

木材を腐らせてしまう4つの条件

構造部分の健康を損なう危険性(=家の寿命を縮めるリスク)について掘り下げて考えてみます。

木造住宅はその名の通り構造躯体に木材を使用しています。その木材にとって怖いのはシロアリによる虫害や腐朽(腐って形が崩れること)です。虫害や腐朽によって構造部分の木材が被害を受けると新築当時の強度は失われ、深刻な場合は耐震性にも悪影響を及ぼしかねません。

木材が腐朽する原因は腐朽菌が繁殖するためで、その繁殖条件は腐朽菌が好む適度な水分、温度、酸素、栄養分が揃うことです。つまり、腐朽菌の繁殖を防ぐには構造部分でこれら4つの条件が揃わないようにすればいいのです。

腐朽菌が好む温度帯は20~30℃と言われていますが、一般の木造住宅で構造部分の温度を操作するのはほぼ不可能です。同様に酸素を無くすこともできませんし、腐朽菌にとっての栄養分は木材なのでその条件を取り除くこともできません。そうなると、何とかできるのは適度な水分だけとなります。

ここにオクトボーへのリンクが入る。ここにオクトボーへのリンクが入る。ここにオクトボーへのリンクが入る。

木材腐朽を防ぐための課題は「内部結露」

冬の窓ガラスに水滴がついているのを見たことがあると思います。湿度が高くて温度の低い場所に発生する「結露」という自然現象です。窓の結露によって接触しているカーテンにカビが生えたり、壁と家具の隙間に発生した結露によって壁紙や家具にカビが生えることもあります。

こういった目に見える結露にはすぐ対処できても、構造部分に発生した結露は簡単には気づけません。さらに問題なのは先ほど述べた腐朽菌にとっての適度な水分の正体こそ、この構造部分に発生する結露(=内部結露)なのです。

内部結露を防ぐ対策を講じた構造部分が腐朽菌の繁殖を抑えて家を長持ちさせるための必須条件であり、その結露の要因となる高い湿度と低い温度のうち、コントロールできるのはやはり湿度(つまり水分)です。

気密工法で湿気を遮断する住宅の危うさ

内部結露を防ぐ対策として、室内空間と構造部分間の湿気移動を徹底的に遮断する工法があります。理屈としてはわからなくもないのですが、地震や台風など凄まじい自然環境の中にある木造住宅が何十年間も湿気移動を遮断できるのかは正直疑問です。

ほんの少し壁に穴が開いたり隙間が生まれて室内の空気が構造部分に入り込めば、たちまちそこに含まれている湿気も構造部分に侵入します。むしろそうなることを想定して、湿気の侵入を許しても内部結露にならない構造部分であることの方が重要ではないでしょうか。

そこでカギとなるのが、断熱材に何を使うのかということです。

現代の住宅には断熱材という文字通り断熱を目的とした建築資材が構造部分に使われ家全体を包み込んでいます。土台や柱などの木材に接している断熱材は住み心地の良い温熱環境を整える上では必須であり、その種類もさまざまです。

断熱効果だけじゃない断熱材の役割

室温を快適な状態に保つ目的で使用される断熱材ですが他にも防音など期待される効果があります。そして、内部結露対策に効果のある「調湿性能」を備えた断熱材があります。

調湿性能とは湿度が高い空間なら湿気を吸収し湿度を下げ、極度の乾燥状態なら湿気を放出して湿度を上げる力です。調湿性能がある断熱材なら構造部分に湿気が侵入しても湿度を調節してくれるため、腐朽菌の繁殖を防ぐ効果が期待できます。

ここまでお読みいただき内容に納得した方なら「断熱材には調湿性能が当然必要だ」と感じるのではないでしょうか。しかしながら、日本の住宅に現在使われている断熱材の多くには調湿性能がありません。断熱材に調湿性能が必要かどうかは住宅会社ごとに考え方が異なり、その考えに基づいて使用する断熱材を選んでいます。

まとめ

住宅の寿命をできるだけ延ばすためには構造部分に適切な材料や対策を講じるのが重要だということをお話してきました。推奨する具体的な材料については以下のリンク先をご確認いただき参考にしていただければ幸いです。

最終的にはその家に住む建て主と住宅会社の価値観が一致し、デザインなどの見た目のリクエストにも応えられるならおそらく満足度の高い家が完成すると思います。そこに構造部分への配慮があれば将来も安心して暮らせる住まいになるでしょう。

これから家づくりを始めるなら構造部分に対する自分なりの結論を見つけて、それを具現化できるパートナー(住宅会社)に託してみてはいかがでしょうか。

構造部分で重要視すべき3つのポイント

文京商会では以下の3つのポイントが重要だと考えます。その理由も合わせて解説します。

1.柱や土台などの構造材は「」

これはダミーの文章です。これはダミーの文章です。これはダミーの文章です。

2.断熱材は「」

これはダミーの文章です。これはダミーの文章です。これはダミーの文章です。

3.●●●は「」

これはダミーの文章です。これはダミーの文章です。これはダミーの文章です。

シロアリ対策にはホウ酸系木材防腐・防蟻剤オクトボーが理想的だと考えます。