第1話 新築を決断した理由

最終更新日:2022/08/27

建て替えする前の私の家は築48年のとてもくたびれた家でした。29歳の時、築18年(だったと思う)の家を買い求めました。この頃はバブル景気の初めの頃でしたが金利が高く、借り入金利は銀行と交渉しましたが年6.9%でした。

2,000万円を金利6.9%で25年返済で借り入れすると、返済は月々140,083円、支払う金利の合計は22,024,765円となり借入金額より多くの金利を支払わなければならない時代でした。

現在は3年固定の金利で年0.35%の銀行も有ります。借入金額と返済期間が同じく2,000万円でしたら当初の3年間の月々の返済額は69,686円。4年目より0.7%に金利が上がりその後変動が無いと仮定した場合の、金利の総支払額は1,600,571円。私の時代との支払い金利の差額は20,424,194円にもなります。

話は少し外れましたが本題に戻ります。住み始めた頃は特に問題も無く暮らしていましたが記憶に残る災害は1991年9月27日の台風です。単板のサッシのガラスが風に押されて膨らみ今にも割れそうになり身の危険を感じサッシの無い部屋で怯えながら朝を待った覚えが有ります。

市内ではガラスが割れ家の中に風が吹き込み屋根が飛ばされた家が多く有り、大きなニュースになりました。私の家は棟瓦の一部が壊れ自分でずれた瓦を補修する程度の被害で済みました。その後築40年位で下屋の瓦がずれトイレがのぞける事も有りましたが、この時もずれた瓦を自分で補修しました。

そして、いつの頃から始まったのか基礎下の土が流失し基礎に大きなひび割れを発見しました。この様な事が続きましたがリフォームする事もせず住み続けいつの間にか48年の月日が流れました。

外壁は塗り替えも行わずトタンの壁は写真の様に錆びだらけ。それでも雨漏りは有りませんでした。

床下の捨て張りに青森ひばを採用して有ったので48年間シロアリの被害は全く見受けられませんでした。ただ洋室のカラーフロアの部屋では青森ひばの捨て張りを行っていないのでフカフカした所がありました。

室内については昔の家なので殆どが真壁(柱が見える)造り。柱も青森ひばを使っているので腐食等は有りません。

こうして改め見るとよくこんな家に住んでいたなと思います。しかし私にとっては多くのドラマ・歴史を刻んだ家でも有るのです。

建て替えを決意した理由

家が古くなり強風が吹くと揺れる事も有り命の危険も少なからず感じるようになり、家を解体して賃貸マンションに移り住む事を考えていました。しかし賃貸マンションの家賃を調べてみると10万円前後と知り、死ぬまで家賃を払い続ける事に不安や疑問を感じたので、リフォーム又は建て替えを考えるようになりました。

建物本体の構造的は問題無かったので1,000万円位のリフォーム工事を行う事も考えたのですが、基礎を作り直さなければ不安が残るので全てを作り直す新築する事を決断しました。

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