第5話 上棟

最終更新日:2022/08/27

通常基礎完成後上棟の前日までに基礎の上に土台を敷きます。場合によっては柱を立てる事も有ります。

私は基礎コンクリートと土台の間に敷く基礎パッキンを多くの住宅で採用されているプラスチック製では無く、数万円コストアップしますがステンレス製品を採用しました。そして下の写真の土台の前に取り付けて有る防鼠材もステンレス製にしました。

ステンレス製の基礎パッキンを採用した理由は長期に渡り劣化しない事と通気に優れ床下に湿気がこもり土台が腐食する事を防ぐためです。また、このステンレスパッキンは地震の縦揺れを一部吸収してくれるので地震の不安が少しは和らぎます。

そしていよいよ上棟の日となりました。上棟は1月上旬でしたが雨や雪も降らず、まずまずの天気でした。

構造材は全て国産材を採用し太さは全て4寸(120㎜)。集成材は使いませんでした。大まかな内訳は次のとおりです。

  • 土台は能登ひば
  • 柱は桧
  • 梁・桁は能登産の杉
  • 垂木・胴縁は桧
  • ヌキは能登ひば(地域によって呼称が胴縁、ざら板と言う地区も有ります)

1階の床は合板を使用せず桧の垂木を並べ下張りに桧の巾はぎ板を貼りました。この写真は桧の板を貼った写真です。桧の巾はぎ板を斜めに貼り仕上げの無垢フローリングの動きを抑え工夫がなされています。

2階の床にはJパネルを採用。

瓦屋根の裏板も湿気に強い能登ひばを貼りました。

上棟の時多くの施主が現場監督さん大工さん・レッカーの運転手さんのお弁当と昼食と10時と15時の休憩時の飲み物やお菓子を用意すると聞いていたので昼食は、寒い時期なので近所のファミリーレストランへご案内しました。休憩時の飲み物とお菓子は適当に買い求め現場監督さんに託しました。

日の落ちる時間が早い時期でしたが暗くなる前に中大工さん達が頑張って作業を進め事故も無く夕方迄に屋根の裏板まで終わりました。

大工さん達の手際よさに感謝いっぱいです。ありがとうございました。

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