第2話 家のコンセプトを決定

最終更新日:2022/08/27

建て替えを決断する過程で潤沢に資金が有るわけでは無いので、先ず最初に行ったのは銀行に行き融資して貰えるかの確認でした。私の場合建て替えなので土地の購入費は必要有りませんが、新築工事費に解体工事費を加えての資金計画が必要でした。銀行の審査は無事通過しいよいよ新築が具体的になりました。

家づくりで最初に考えたのは外観です。皆さんも同じだと思いますが何処かの展示会や雑誌の写真を見て興味がある外観が無いか探し、その過程で良いかなと思った外観があれば住宅会社に示して意見を聞いてみようと考えるのではないでしょうか。

私の場合勤務していた住宅資材会社が「流季の家」と言うコンセプトハウスを所有していて、私も気に入っていたので予算の範囲内で似せて造ろうと考えました。

流季の家

外観は軒の出が5尺(1500㎜)と通常の住宅より大きくなっています。軒の出が大きくなるとイニシャルコストはアップしますが外壁の劣化が大きく減少し、夏の日差しを防ぐ事が出来冷房コストが減少します。

逆に冬の晴れた日には日差しが差し込み暖房費の軽減に繋がります。軒の出を5尺とまで言いませんが有った方が家の劣化防止や冷暖房費軽減に繋がりイニシャルコスは十分回収できます。

最近の専門用語で日射遮蔽と言います。またこれだけ軒が出ていると普通の雨でしたら外壁が濡れる事が無いので雨降りでも窓を開け綺麗な空気を取り入れる事ができます。

外壁は1階部分は椹(さわら)の板を縦張りにしてあります。2階部分はカルクウォールと言うスイスから輸入したアルカリ成分が国産より高い漆喰を塗って有ります。漆喰は冬に湿度の高い地区では剥離の恐れがあるので余り推奨しませんが、軒の出が3尺程有れば濡れる心配が無いので使う事は可能です。太平洋側の地区では外壁に多く採用されています。

内装は無垢のフローリングに自然塗料のリボスを塗り仕上げています。壁は珪藻土とカルクウォール・ウォーロと色々使って有るので違いを触れて感じる事ができます。

管理している会社が資材販売の会社なので床材は数種類使って有り色々無比べる事も楽しみの1つです。流季の家は予約さえすればつでも誰でも見学する事が可能です。

そして大事な構造ですが金物や面材を使わず耐震等級2を取得しました。材料は土台に能登ひば、柱にはヒノキの4寸角を使ってあります。

私の場合たまたま参考になる家が身近にあったので色々参考にさせてもらいました。